瓢箪日記

備忘録

春画展

細見美術館2016.2.6-4.10(前期-3.6、後期3.8-)

 

東京・永青文庫で記録的入場者を獲得した話題の展覧会の京都展。永青文庫の建物がもつ雰囲気とは異なるが、小さな展示室を重ねる親密空間が特徴の細見美術館は、春画を「明るく」鑑賞するのにふさわしい。巻物を長く広げることができないのはもどかしいが、少ししか開くことができないからこそ秘画として見ることができる。会場配布の「作品リスト」に図録番号や京都展会場限定作品を示してくれているのは使い勝手がよい、が京都展限定出品作は図録に掲載がない。

ちなみに展覧会ちらしや図録がスタイリッシュなデザインを採用しているおかげで、春画が受け入れやすいものとして広報されている。キャッチコピーの「世界が、先に驚いた。」もいわゆる外部評価に弱い日本というステレオタイプを逆手にとり、現代日本において抵抗を少なくして展覧会を開催することに成功していると思う。