瓢箪日記

備忘録

ピカソ、天才の秘密

愛知県美術館、2016.1.3-3.21

 

意外にも、キュビズム以前のピカソの「青の時代」と「バラ色の時代」に焦点を当てた展覧会は日本で初めてらしい。少年時代の才能があふれでるようなデッサン類をまとめて見ることができるのも貴重な機会。「青の時代」の色調豊かなブルーは実際に作品を見ないと実感できまい。「バラ色の時代」の表情豊かな線描も。ピカソの生涯を丁寧に説明しているが、それでも画風展開の必然性はよく分からないのであった。海外からの借用品もあるが、こうして見ると国内にもピカソの作品は多いのだな。

どうでもいい話。作品リストには「ピカソ、天才への道程すごろく」がついていて「自分の洗礼名が長すぎて覚えられない。1回休み」など小ネタが面白い。編集小野寺奈津、デザイン副田一穂、って学芸員が自分で描いたのか。

もう一つどうでもいい話。会期中に美大・芸大の卒業・修了作品展示が階上のギャラリーで開かれている。ありきたりの意見だが、学生諸君はピカソ展必見である。